タカラヅカで存外に感動した件

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星、きらきら。宝塚歌劇で感動した件先月、宝塚歌劇をはじめて観ました。

劇場のちかくに住んでいて、女子校育ちでまわりにファンも大勢いたにもかかわらず、なぜかチャンスがなかったのです。なおかつ積極的に興味をもつほどではありませんでしたが、しかし私は想像以上に感動したようで、iPhoneには興奮ぎみなメモが残っていました。

男性はとくに敬遠しがちだとおもいますが、おもしろいのでぜひいちど観てみていただきたく。

今回の公演は、3つの演目で構成されていました。全体で3時間あまりだったと思います。

わかりやすいものに、あきさせないアレンジを

臨場感重視で、メモをそのままお届けします。

一本目…踊り 日本風
さくらさくらがタンゴっぽくアレンジされてたり
お経?みたいの アジアンテイスト仏教文化みたいな
荒城の月の時代劇

「踊り 日本風」というのは「宝塚ジャポニズム〜序破急〜」という演目。台詞はないけど、和風の踊りから殺陣やらゴアトランス風な舞台装置まで、ひとことでジャポニズムとは言いあらわせないめまぐるしさ。

前半にずーっと、「さくらさくら」が流れています。少しずつアレンジをかえ、途中でコーラスが入ったり、タンゴになったり… 日本人だれしもが耳にたこができるほど聴いている歌を、これほど飽きさせないのがすごい、と思いました。

かなり笑えたりもする。

二本目…中世ヨーロッパがぶたいのお芝居
話の難易度だけで言えば吉本新喜劇くらい
ラブあり、決闘あり
主人公中庭に行こうとする→エセ騎士と彼女が抱き合ってる→「うっ」→爆笑
ウザい従者おもろ

二本目は「めぐり会いは再び 2nd」という、ラブコメディのお芝居です。くすくすと上品にわらうようなものかな、と思いきや、メモにはタカラヅカの対極に位置していそうな「新喜劇」というキーワードが。

なぜなら…あなどれない笑いのレベルの高さに心をうたれたから。

最後にほろりとさせるオチもなんだか新喜劇を連想させ、意外と両者は似ているのかも。とにかく、わかりやすくて楽しいお芝居でした。

強烈な「双子座のひと」

三本目…れぜとわいゆどぅタカラヅカ
まさに!タカラヅカ!って感じのレビュー
双子座の歌のひと、すごいな 男女両役できるってこと?あしゅら男爵衣装

三本目が「レビュー」、おおきな羽根を背負ったスター役者が大階段からおりてくるアレです。ただしそれは最後のクライマックスで、それまでに20曲くらい?のダンスや歌がくりひろげられます。今回は「れぜとわいゆどぅタカラヅカ」=タカラヅカの星たち、というタイトルにちなみ、星座や星の歌がでてきます。

そのなかで、ある役者がこの舞台全体をとおしていちばん強烈な印象を残しました。それがメモにある「双子座の歌のひと」。

半分はドレス、半分はタキシードという風変わりな衣装をまとって出てきて、ドレスの面を向ければ小悪魔系の女、タキシードの面を向ければダンディだけど気弱な男、とひとりで交互に演じるのです。もちろん歌も、男声と女声で歌い分けます。

ご存知のとおりタカラヅカの役者は男役と女役がありますから、この人は両方できるということなのでしょうか。これはすごいアトラクションでした。

SF風もあり。最後は有名なゴージャスなやつ

見上げてごらん…の英語版
SFっぽい衣装にこの曲って、いいな
名物ラインダンス!
これはテンションあがった

またもや、良く知られた曲をアレンジした例。スタートレックの艦隊制服みたいな衣装の役者たちがコーラスします。おそらくいちばん斬新な「見上げてごらん夜の星を」でしょう。「星」の意味がちょっとちがった色をおびてきます。

ラインダンスは迫力があって、観ていると自然とノリノリに。

そしてとうとうあの有名なクライマックスになって、最後の最後にトップスターが客席にお礼をします。

羽の振りかた、おじぎがすごいよー。

すごいよー。このひとことにつきます。

とにかくすべてがきらきらで、ゴージャスで、わかりやすい。ストレスフルなときに観ると、すごく元気をもらえそうです。


この地は、手塚治虫が幼少期をすごしたことでも有名です。「リボンの騎士」は宝塚歌劇の影響からうまれたといい、それが少女マンガのさきがけとなった。そして時代は下って、こんどは少女マンガ界の金字塔・「ベルサイユのばら」がタカラヅカに輸入されてフィーバーを起こします。

男役のイケメン的振る舞いを観ると「おぉ、少女マンガみたいだ!」と言いたくなりますが、それも源流をたどればタカラヅカ自身かもしれないのだから、ふしぎです。

文化は影響しあって、そうやって血液のように循環するのだな、ということに改めて気づかされもした一日なのでした。