虹と雪のバラード:大らかに夢と希望を味わおう

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札幌

「虹と雪のバラード」いいわあ。
急激に発展していく札幌の街、その夢と高揚感が色鮮やかに、雪の白とのコントラストをなす、みたいなさ。街を彩る各国の旗、大空。描写が美しい。

歌詞がえぐい。影、って一体何でしょうね。でもそのちょっとしたネガティブさのおかげで、希望の鮮やかさと雪の白さが引き立つんです。白いものをデッサンするとき、黒く描く部分が必要なのと同じように。これが歌で表現されるのは、ほんまにすごい。

発売は1971年。私より上の世代のかたには言わずと知れた、札幌冬季オリンピックのテーマソングです。
大阪万博が終わり、沖縄の返還が眼の前、そんなタイミングの日本での冬季オリンピックか。すごい時代ですね。札幌の街もがらっと変わったとか。その年の札幌の空気を切り取って見せられているようで、単に歴史だけでなく、人間が本来持っている夢や希望や向上心を呼び起こさせるように感じます。

私が生まれたのは札幌オリンピックの数年後です。この歌の認知もごくうっすらで、漫画「動物のお医者さん」で菱沼さんが「『虹と雪のバラード』を歌えない男など私の恋の相手ではない」って言ったシーンを覚えてたくらいのもんで(「かわいそうだよ まだうまれていなかったんだから」って注釈がつくんだよね)。
最近、韓国の冬季オリンピックが目前ということでラジオでかかったのを聴いて、いいなあ、すごい曲やなあと思った次第です。

今回のオリンピックでは政治的な介入ばかりが取り沙汰されているけど、お祭りなんだし、私たち眺めるほうは大らかな気持ちで観ているしかないんじゃないのって思います。
人はお祭りがあるから生きていける。disはいったん置いといて、素直に夢と感動を味わう期間にしようよ。オリンピックなんだし。「虹と雪のバラード」を聴いてそんなあたたかい気分になりました。関西人の私には北海道の人はいつも大らかに見えるのですが、その感触もミックスされてのことかもしれません。