文章からレシピイラストを描くこと

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さんまのピーマン詰め焼き
結構カンタンに描けそうな絵ではありますが、こうみえて実は誰にでもできることじゃないんですよ〜、ってお話です!

いまやっているお仕事は、食と健康に関する本の挿絵です。巻末にレシピコーナーがあって、それをイラストで分かりやすくする、という感じで描いています。

こんなとき役立っているなあと思うことが、過去飲食店で働いていた経験や、自分でも料理が好きだったりすることです。いつもはカジュアルな料理ばっかりですが、たまには凝った料理もするんですよ。

ところでこんなお仕事の場合、だいたい、こんな手順で仕事をしています。

まずは出版社のほうで、原稿ができあがります。著者の方が文章を書いて、料理のレシピの場合なら、文だけのレシピがまとまるわけです。

そこでイラストレーターの私がご依頼を頂きます。編集者さんからできあがったレシピの文章を提供して頂いて、内容を読ませて頂きます。それに合わせて描くというわけです。

ここで、その料理を実際に作った写真が必ずあるとは限りません。例えば同じ著者さんが別の本や雑誌でいちど公開した内容を再編集したものだったりした場合などは写真を提供してもらえたりもしますが、そんなケースは多くはありません。
ほとんどの場合は、文章だけをたよりにレシピイラストを描くことになります。

そうすると、料理ができないと難しいんですね。

煮るところ、焼くところ、だいたいどんな器具を使うものか?ふつうどんな感じの皿に盛るか?この食材って何だ?そういったことを具体的に絵にするには、料理をした経験がないと難しいんです。

私は、文章のレシピを読ませていただければそれでだいたいの様子は分かりますから、それに合わせて自分で資料を探します。ネットで画像を探して、それで足りなければ図書館とかへも行きます。料理の完成図を想像できるから、どれが近いかを判別できるってわけです。

絵と料理はなんの関係もないことがらですが、こんな感じで役立つことがあるんですね。飲食店で働いていた頃には、その経験がこんなところで役立つとはゆめにも思ってなかったです。