イラストレーターがクリエイターEXPOで成果を上げるためには、捨てなきゃいけないものが5つある

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クリエイターEXPOに出展するイラストレーターが捨てなきゃいけないもの5つ

先日、クリエイターEXPO東京2014に出展して参りました。非常に有意義だった反面、あれだけの数のイラストレーターが出展している中、成果を上げるには参加者一人一人がもっと意識を変える必要があるのではないか、とも思えました。

どこかのイラストレーターさんのために、いつか役立つはずと信じて。

展覧会化・アートイベント化させているのは
クリエイター自身のほうではないか。

会期中、私は時間があれば、通り過ぎる方たちに「どんな人材を探していますか?」と尋ねてみました。

その結果、いくらかのお客様からは
「グルメのイラストを描ける方を探していて」
とか
「教科書の出版社なのですが、図版をお願いできる方を探していて」
というような答えが返ってきて、商談に発展しました。これが、私たちが本来意図するところであります。

しかし気になったのは、「特に……見ているだけ」とか「いえ、どの絵もすてきですね〜」といった答えの割合も相当多かった、ということです。

商談会だってこと、忘れてません?

ようするに、ギャラリーを練り歩く感覚で絵を眺めにきただけの人もかなりいるわけです。そういった方とは商談にならないため運営にもなんとかしてほしいところではありますが、一方で、出展者側のイラストレーターにも責任があるのではないでしょうか。

クリエイターEXPOは、「楽しくて出会いもあるクリエイティブなアートイベント」などでは決してありません。ですが、周りの出展者の行動を見ていると、どうも勘違いしているのでは?と思えることもありました。

出展者側がアートイベント的な意識のままでは、それに呼応する客しか来ません。

クリエイターEXPOに出展するイラストレーターさんへ…
捨てるべきもの5つ

来年も再来年もクリエイターEXPOが有意義な会であるために、つまり、りっぱな商談会でありつづけてくれるように、こんど出展する方はこんなものを「捨てる」と良いでしょう。

[捨てるもの1]コスプレとか変わった格好

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アニメのコスプレなど変わった格好をしている出展者が目につきましたが、あれは迷惑です。
運営にも禁止してほしいくらい。

自社キャラクターを売り込むために着ぐるみを、ならばまだ理解できますが、コスプレは……なぜ商談会で?自分と同じ世界観を持った人とのみ仕事がしたいというスクリーニングなのでしょうか。それで成果があるのなら本人のためにはいいでしょうが……ちょっと、近くには来んといてほしいな……と思いました。

おかげさまで「変わった人が集まるお祭り会場」に見えてしまうのが非常に残念でした。出展者も商談会の一部であるがゆえ、ある程度ふさわしい格好があるはずです。スーツ必須とまでは思いませんが、クリエイターだからどれだけ常識を外れてもいいという考え方は、甘え以外の何ものでもありません。

じっさい、他の会場の企業ブースに立っている人達のほとんどがスーツかオフィスカジュアルでしたが、コスプレでその方たちと対等に話ができるのでしょうか。その格好でお客様のオフィスを訪ねられます?商談会とはそういうものです。

[捨てるもの2]凝りに凝った装飾

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壁面を一生懸命デコり、机に作品やポストカードをところ狭しと並べている出展者を見て思ったのは、今回の目的は「すてきなブースを作り上げる」ことではないはずだ、ということです。

お客様に座ってもらって、対面して会話してもらってナンボです。机の上はすっきりさせて、座ってゆったり作品集を広げて見てもらえるようにしましょう。私もMacなどちょっと置きすぎました。

[捨てるもの3]絵を見てもらえれば伝わる、という意識

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例えば、精巧な内臓の絵。あるいは、剣や魔法の杖を持ったエロい衣装の女の人。ぱっと見て用途が一瞬で分かるような絵柄しか描かない方ならば、その心配はあまり必要ないでしょう。

しかしながら、大半のイラストレーターは自らタグ付けなり使い方の提案をして始めて理解してもらえるものです。クリエイターEXPOに限らず、誰かに自分をプレゼンする際にはいつもそうで、自分の絵がどんな記事で生き、どんな企画を引き立てるべきものなのか、これらを一片でも伝えられなければ、意味がありません。

よくある間違いは、「絵を飾っておけばそれだけですべて伝わるだろう」という思い込みです。単に「作品」を展示することに終始する人が多く、これでは見るほうもギャラリーや展覧会を巡る感覚に陥ってしまうだろうと、以前訪問者の立場で見た経験からもそう思いました。

私はかなり大きい文字でキーワードを掲示しましたし、カレンダーなど実際にイラストが関わったプロダクトを展示している出展者もいました。そういうことがあくまで必要だと思います。

[捨てるもの4]クリエイター同士の交流

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出展して良かったことに挙げている人も多いですが、私は必要ないと感じました。周りのブースに逐一挨拶をして回ったりも、しなくて良いでしょう。

こう書くと「なんか殺伐としてる」などと言われるのが心外です。私はあくまで、お客様とのあたたかい関係を築きたくて出展したのです。仲間をつくって楽しく……なんていう意識でいると、クリエイター同士の馴れ合い感もにじみ出て、見込客を遠ざけます。

そもそも、開場中はとても忙しいのです。他のブースの人と話すのに時間を費やしている場合ではありません。友人に対してすら、適当に話を切り上げてしまうくらいでした。

どうしても交流したいのならば、忙しいなか中途半端に名刺交換などするよりも、いっそ閉場後に周りのブースの人を飲みに誘ってみるとか、会期終了後に打ち上げ会でも企画すれば、情報交換や意識の向上にも役立って良いのではないでしょうか。私はやりませんけれど。

[捨てるもの5]仏頂面

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これは周りから見ていてもつらい。何かいろいろ不安なのでしょうが、営業スマイルくらい素で出せなくてどうして、フリーランスとして生きて参ることができましょうか。