「フリーランスになりたい人はクレジットカードを作ってからにしろ」の真偽のほど

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独立してフリーランスを開業する前にクレジットカードを作ったほうがいい?
会社員を辞めて独立してフリーランスになりたい、という人に向けた頻出アドバイスのひとつにこんなものがあります。

「フリーランス/個人事業主になったらクレジットカードが作れなくなるから、会社員のうちにつくっておけ」

私はフリーランスになって来週で9年ですが、実際のところはどうだったのでしょうか。私のクレジットカードとのおつきあいについて述べてみたいと思います。

こんなお金のことなんて私だってあまり人に話したくはないのですが、とはいえ誰しもそうでしょうから、これから独立したい方にはなかなか知りづらい情報なのではと思い、記事にしてみる次第です。

クレジットカードを持っていて良かった

私は、独立するより前にクレジットカードを作っていました。そのクレジットカードは、いまも使っています。

独立してから、クレジットカードには何かとお世話になったものです。事業も常に順調というわけでもなかったので苦しい時には少し頼ったり、あるいは、道具やサーバー代金、ソフトウェア代など、クレジットカードがなければ支払が非常に面倒になってしまう場面などもあります。フリーランスになるにあたって、クレジットカードがあったほうがいい、というのはそのとおりだと思います。

フリーランスになってからは、クレジットカードが作れない?

ほぼ無職でカードを作る

さて、私がクレジットカードを作ったのは20代前半で、独立開業なんてまるで関係なく、そのうち海外旅行がしたいと思って申し込んだのです。たしか派遣会社の研修を受けていた頃で、まだ働く先が決まっていなかったのでほぼ無職です。それでも派遣会社の名前を書いたら、クレジットカードが作れたのでした。

フリーランスになってから審査に落ちる

それからずっと年を経て独立後2年ほど経ったある日、家電量販店で買物をしましたら、ポイントカードの勧誘をされました。クレジットカード機能付きのものにすれば特典で一万円くらいの商品券がもらえるというので気まぐれに申し込んでみましたら、1週間ほど後、審査の結果契約いたしかねるという通知の手紙が来ました。

利用金額も10万円ほどにすぎないカードだったのですが、それだけ、フリーランスというのは信販会社からすれば全くもって信用がなかったということです。実質無職だったあの頃のほうがまだマシだとは、聞いたことはありましたが自分で体験してみるとなかなかショックなもんです。

これが、いまから7-8年ほど前の話です。

フリーになってからでもカードローンを契約できた

それ以来クレジットやローンは全く遠ざけていたのですが、今年、引越しにあたっていろいろと物入りだったので、カードローンを契約してみました。クレジットカードではなくてお金を借りるタイプのものです。こんどはすんなりと契約が通りました。

憶測にすぎませんが、「フリーランサーより無職のほうがマシ」という謎な状態は金融業界において解消されつつあるのかもしれません。もしくは開業して8年ということで信用が上がったのでしょうか。理由を知るすべはありませんが、事実、「フリーランサーでもカードローンの契約をすることができた」のでした。

つまり「フリーランス/個人事業主になったらクレジットカードが作れなくなる」とは一般には言われているけれども、絶対ではない、ということです。

ただし、フリーランスはひと手間必要

ただ、申込みにあたってはひと手間が必要です。会社員ならウェブページ上での入力だけで済むところ、私は電話で口頭でいろいろと説明することと、固定電話の番号と、確定申告書類、この3つが必要でした。具体的な話は需要があったらまた改めて書いてみたいと思います。とはいえ結局のところ電話とネットだけで済んだので、便利としか言いようがないのですが。

クレジットカードに頼りすぎないこと

フリーランスもクレジットカードは持っていたほうがいい、と書きました。私も実際にクレジットカードもカードローンも使っています。ただ、クレジットカードに振り回されてはならない、とも強く言いたいです。

借金には違いないので

この頃のウェブ周りのサービスやアーリーアダプター層(笑)がやたらとクレジットカード万歳するので感化されちゃって「もう現金でなんか支払わない!」なんて言ってる人も多いでしょうが、クレジットカードは結局のところ借金なわけで、常に利子がかかるわけで、現金一括がなによりお得なのは曲げようのない事実です。そのあたりを常に意識してお金の管理がしっかりできたうえで、必要な場面だけクレジットカードを使うというのが本筋だと思います。

このあたりの考え方は本当は20代の頃に身につけておきたかった。いま私がお金の話をブログに書いても平気になったのは、ちゃんとお金の手綱を握るという感覚がいまさらながら分かってきたからなのかなって思います。

事業用のお金なら商工会議所を探ってみる

あと、事業用の資金が必要ならば、商工会議所に行くと融資や助成金の情報がいっぱいあります。商工会議所なんて町工場のオッサンが所属しているイメージだろうけど、デザイナーやエンジニアだってちゃんと開業届を出して税金を納めている限りは使えるものなので、事業用のお金をクレジットカードで、なんて考えるくらいならば探ってみましょう。私も開業した頃は関係ないって思っていたけど、単なる販促とかでも使えるケースがあるらしいです。

「クレジットカードは、賢く使いましょう」
とはあまりにベタな標語ですが、それほんとうに大事ですよね。