「丸投げ」をやめろ。「ネットで儲ける王様のカラクリ」で知る、現実のWebマーケティング

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ネットで儲ける王様のカラクリ 物語で分かるこれからのWebマーケティング
萌え系もうええねん。

でも中身はちゃんとしてた。素人でもネットで商売に手を出せちゃう時代が来て久しいけど、意外と、こんなにうまくウェブ業界の現実を表現したドラマはなかったかもしれません。

ネットで儲ける王様のカラクリ ~物語でわかるこれからのWebマーケティング
著/竹内 謙礼
出版社/技術評論社

見た目よりいい本です。

分類は小説?ラノベ?なのかな?

大手IT企業「キングスター社」の営業マンと街の小さな花屋の主人が雷に打たれて身体が入れ替わってしまい、お互いの立場で奮闘しながら(あと、ヒロインとの絡みも交えつつ)ウェブ業界の闇をあばいていく、という架空のストーリーです。突拍子もない設定ですが、なかなか日本のウェブ業界の真実に迫っています。

面倒だから。お金を払うんだから。ウェブとかコンピュータとかデザインとか、難しいから、よくわかんないから。ウェブ業界は、そういう客の弱いところを吸って大きくなってきた面があります。たしかにそれもサービスだけど、それって本当に真っ当なのかな?という疑問は私もずっと持っていました。

それもあって、とても腹に落ちるストーリーでした。見た目以上にまじめな本でしたよ。

悪者は自分のことを悪者とは言わない

もしかすると本当に何も知らない人が読むと、どこのウェブサイト制作会社もこんな悪徳ばっかりなのか、と思ってしまうかもしれませんが、後半に主人公のひとりがある真実にたどり着いたように、真っ当なスタンスの会社だってもちろんあります。というか、キングスター社のような詐欺まがいのコンサルティングはもはや通用しなくなっていて、泥臭くて生真面目な手法のほうがどちらかというと主流のような気がします。

現実世界にたくさんあるウェブコンサルティング会社は、まさか自分たちを悪徳だなんて言わないし、そもそも自分たちは真っ当だと信じているし、お客さんも納得してお金を払ってる。だけど、よくよく観察してみたらキングスター社だった、ということももしかしたら無きにしもあらずなのですよ、というくらいに捉えておくのが日本のウェブ業界の現実にそくしているのかなあと、私の感覚では思います。

結局、丸投げしてはだめということ

たぶんこの本を読んで「こんなにうまくいくわけないじゃん」と思う人がほとんどだと思いますが、「まあ、これはマンガだからね」。でも、これはモデルケースに過ぎないけれど、自分の商売をちゃんと我が事としてとしてドライブできた人だけがうまくいくのだ、と言えば、非常に現実的に聞こえますね。

ウェブを自分の商売の重要パーツとして使うのならば、丸投げしてちゃだめだよね……、という至極真っ当なストーリーであったわけです。表紙は萌え系のくせに。

「お金を稼ぐことを他人に依存してはいけません」

フリーランスも含めてウェブで商売をする方は、良かったら読んでみてください。
素直におススメします。